すり鉢状になるのが正解?ペーパードリップの後はどんなカタチ
突然ですが今月 10月18日の水曜日、島珈琲高槻店は臨時休業します。
理由はふふふふ。
東京出張とだけお伝えしておきましょう。
1年ぶりの東京です。
去年は確か20年ぶりくらいでした、東京。
それが今回は1年というスパンで。
今回もコーヒー屋さんへ行く予定もありますので、東京のコーヒー事情もまたしっかり見聞録をしたいと考えています。
どんなお店に出会えるかな、楽しみです。
なので、繰り返しますが10月18日は水曜日は島珈琲高槻店は臨時休業を頂きます。
よろしくお願いいたします。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
こちらをご覧下さい
左手の写真は深煎りのコーヒーを抽出した後のもの。
右手は中煎りのコーヒーを抽出した後のもの。
同じようですが、よく見ると違うでしょ。双方共に同じ条件でドリップしています。豆の特性もありますが、焙煎の深さの違いはこういう所にも。深煎りの方がふわっとした感じがありますね。面白いです。 pic.twitter.com/DxCYnBpfRN— 島珈琲 島 規之(バイセン) (@shimacoffee) 2017年10月5日
たまたま、深焙煎=深煎りのコーヒーを2杯ドリップする機会と、中焙煎=中煎りのコーヒーを同じく2杯ドリップする機会がありましたので、どちらも写真に収め、このようなツィートをしました。
ドリップした後はすり鉢状になるといい、よく聞かれますが、使うドリッパーによっても微妙に違います。
メリタやカリタなどと、円すい形のものではドリップの後のカタチは微妙に違います。
そりゃそうですよね、淹れ方が同じ様にしていても全く同じでもなく、ドリッパーの形状も違うわけですからね。
そこで僕がドリップの後の形状の話について聞かれたら、すり鉢状を強く意識するのではなく、いつも同じ様なカタチになっているのが良いですよ、とお伝えしています。
深煎り・中煎りでもカタチが微妙に違う
ツィートの写真を見て頂いたらわかるように、深煎りと中煎りとすり鉢状のようですが、微妙に違うでしょ。
コーヒー豆の火の通り方が原因で変わってくるのですね。
深煎りはがふわっとなるのは、熱の力で中煎りよりも繊維が膨らんでいるから、なのですね。
ですからお湯を注いでいるときも、ふわっと感触があるはずです、特に鮮度が良いと感じますね。
それとは対照的に中煎りは硬い感じがします。
火の通る時間が深煎りよりも短いので、繊維が深煎りよりも膨らんでいません。
それで深煎りのようなふわっと感は感じないのですね。
そういった理由などから、ペーパードリップが終わったあとの粉が、どんな時も同じ様なすり鉢状になっている、とは限らないのです。
すり鉢状にすることを過剰に意識して、他のことがおろそかになって欲しくない、ということと、道具や煎り具合によっても変化があるので、どんな場合も同じすり鉢状になることが、完全な正解とは限らない、ということをお伝えしたいのですね。
同じ器具で同じ銘柄を続けて飲む時は、とりあえずドリップした後の粉のカタチが、毎回だいたい同じ様なになっていればまず正解、欲を言えばなんとなくすり鉢状になってればいいかなぁ、そんな風に僕はお伝えしております。
参考になれば嬉しいです。
それでは。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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