*

海外から来るコーヒー豆。輸送中はどんな旅をしてくるのか?

プロローグ

先日、こんなツィートをしました。

 

ありがたいことに結構反応がありましたのでちょっと掘り下げてみようと思います。

コーヒー豆は一部、日本でも栽培されていますが、基本的に日本では流通させるほどの生産力は持ち合わせておりません。

 

もちろん価格が高くなることもありますし、気候的に向いていません。

コーヒーの生産国の分布を表す、コーヒーベルトというのがあります。
これは赤道を中心にして南北の回帰線の中にある国が、主にコーヒー豆の生産できる気候であり、このベルト地帯をコーヒーベルトと呼んでいます。

 

当然、赤道の近くということで気候は暑い国ばかりです。

暑い国から運ばれてくるコーヒー豆、日本に来るまでのその旅路を記事にしたいと思います。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。

 

コーヒーの袋詰めから船積みまで

コーヒー生豆は出荷するまではパーチメントコーヒーと言われる、お米の脱穀する前といえばイメージが湧くでしょうか、もう一つ皮を被っています。売り先が決まり、袋詰めするときにそのパーチメントコーヒーを脱穀します。

 

お米も精米仕立ての方が美味しいですよね、コーヒーも袋詰めするまでは大抵パーチメントコーヒーの状態で待機しており、ぎりぎりに脱穀します。

 

袋詰めされたコーヒーはそのまま船に積まれて、運ばれます。
ちなみにコーヒーの名前にあるサントスやモカは、船積みする港の名前が名称になったんですね。

ブラジル・コロンビアなど代表に、コーヒーの生産国は暑い国です。コーヒー生豆は空輸をすることもありますが、そのほとんどは船での輸送になります。

 

船の中では温度が上がる

暑い国からの輸送になりますので、赤道をまたぎ輸送路もまた暑いと思います。

ちなみに船積みはコンテナに昔は60キロ麻袋を500本とか、250本とか積んでいると聞きました。
今は60キロ、70キロ麻袋から、半分のサイズに変更されてきていますので、どれくらいコンテナに入れているのかは、知りませんが、キロにして量としては同じくらいは積んでいると思います。

 

コンテナには空調がついているものもあり、輸送中温度一定の温度にし温度管理をしながら輸送中に熱などでダメージを与えないようになっている、リーファーコンテナというものもあります。

 

普通のコンテナには空調はついていないので、ダメージを与えないようにこのミドリの袋、グレインプロと呼ばれるこの袋を麻袋の中に入れて、原料のコーヒー生豆を入れて外気から守る工夫がされています。
一般的な似姿はこの緑の袋に入ってなく、麻袋の中に直接入れて輸送されるのが大半だと思います。

IMG_8837

 

エピローグ

日本に着いてから、農薬検査があり合格したら日本の倉庫(主に神戸とか横浜の港)に保管され、オーダーがあればトラックなどでお店や工場に配達される、ということになります。

 

港の倉庫では普通は空調のない倉庫で保管されていることが多いですが、保管中コーヒー生豆にダメージを与えないように空調がついて、定温にしている倉庫もあります。

島珈琲のお店で取り扱うコーヒー生豆は全て、ミドリのグレインプロという外気から守る袋にコーヒー生豆が入っているので、特に保管においてすごく気を遣ってはいません。

 

ひとつ気を遣っているところといえば、長く置いとかないで焙煎をたくさんしてさっと使い切ってしまう、ということでしょうか。常に新しいものを入荷するように、焙煎したらたくさんのお客様に喜んでもらえるように販売する!ことを心がけています。

 

焙煎がんばります!

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之

The following two tabs change content below.
アバター画像

島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

関連記事

コーヒーギフトのパック詰めは、出荷当日行います!!

プロローグ 僕にしたら当たり前のことなんですけど、ひょっとしたらあまりご存じないかもしれないと思っ

記事を読む

きめ細やかさだよ 人生は

プロローグ 今朝のツイッターにこんなことを書きました 「生き残る生物は強い生物ではなく 環境の変化

記事を読む

今までにない状況

まさかの6月に梅雨が明け、真夏が7月の初めから始まると言う、未だかつてない夏となっています。 焙煎を

記事を読む

マンデリンが美味しい

昨晩、高槻店の業務終了後はシーラーのメンテナンスを。 シーラーとはシールする機械で、コーヒー豆をコー

記事を読む

帰ってきたグラインダー

今朝、税理士さんが振込用紙を持ってきてくださいました。 そうです、決算書が出来て消費税やら法人税やら

記事を読む

テクニックの前にまず保管とか保存が重要なんです

本日、火曜日はYouTube自家焙煎島珈琲chの動画を撮る日です。 火曜日に動画を撮って、金曜日まで

記事を読む

異音 (5107)

今月は、3ヶ月に1度行っている高槻店の焙煎機のメンテナンスです。   これまでは1週間かけ

記事を読む

いよいよ本日テイクアウトコーヒーの新メニューで販売です!

昨日の業務時間内の空いた時間に、ドリップコーヒーマシンでのアイスコーヒーの味見をしていました。 ホッ

記事を読む

no image

魔性の飲み物

 コーヒーは科学的に解明されていないことがまだまだ多く それが故に魔性の飲み物として扱われ

記事を読む

タンザニアとキリマンジャロ

島珈琲株式会社は4月が決算月。 5月から新年度となります。   株式会社が何なのかはあまり

記事を読む

僕の初コーヒー本できました!
ぜひ お読みください!

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト 島 規之

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト
島 規之

いつも身近にあるコーヒーに関する知識が満載!専門用語も少なく読みやすい!今までコーヒーに関心がなかった人でも興味を持っていただける楽しい内容です。あなたのコーヒーライフが更に楽しくなる一冊です。

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。 読者登録はこちら
twitter Instagram btn_hp
1度に出来る焙煎コーヒー豆の量 (5219)

現在、高槻店ではNTTの光通信を使用しておりますが、先日より大阪ガスさ

グァテマラとコロンビアのブレンド (5218)

Windows10のサポートがこの秋ぐらいに終了となるということで、僕

はちみつのような甘さ (5217)

最近もっともお店でお客さんに聞かれることは「コーヒー豆高くなってますよ

コンビニコーヒーのちから (5216)

日曜日は日曜日だけが営業日のお店、豊中市にある岡町本店に来まして、いつ

カフェインゼロはなぜ艶なしブラック? (5215)

昨晩、家へ帰る頃に吹雪となりバイクで帰るのをあきらめて、カミさんにクル

→もっと見る

PAGE TOP ↑