深煎りのコーヒー豆の粒は、中煎りのそれより大きいのはなぜ
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焙煎度合いによって、コーヒー豆の粒の大きさは変わります。
同じ条件で、同じ銘柄を中煎り=中焙煎と深煎り=深焙煎に入り分けた時、粒は深煎りの方が大きくなります。
例えば双方同じ200gを計って、コーヒー豆袋に入れますと深煎りの方が少しサイズは大きくなります。
豆の大きさは深煎りの方が粒が大きくなるためです。
焙煎では熱によって、焙煎する前のコーヒー生豆からゆっくりと水分が蒸発し、同時に化学変化を起してあの芳香なコーヒーブラウンの豆へと変化します。
その過程で豆の大きさも大きくなっていきます。
中煎りよりも、より熱を当たっている深煎りコーヒー豆の方が大きくなっています。
もちろんもともとの豆の大きさでの違いもあります
例えば、島珈琲のラインナップではマンデリンの豆が焙煎する前のコーヒー生豆の中では、一番大きいものとなります。
マンデリンは深煎りなので、中煎りのブラジル200gパックと深煎りのマンデリン200gを比べるとマンデリンの方が同じ200gなのに、中煎りのブラジルよりも大きく見えます。
深煎りの方が豆一粒の水分も焙煎によって飛んでいまい軽くなっていて、しかも大きくなっている。
中煎りの1粒は小さいのに重く、大して深煎りの1粒は大きくて軽い、ということになり、200gですとたぶん1200粒くらいのコーヒー豆が入っていると考えられますが、とうぜん深煎りの方が見た目は大きくなる、ということなんです。
中煎りと深煎りの同じ200gパックを並べて比べると中煎りの方が小さいので、なんか損したような気持ちになるかもしれませんが、同じ200gなのでご安心くださいね。
ビンに入る量も変わってきます
島珈琲では密閉ビンにコーヒー豆を入れてディスプレイしていますが、同じ容量の保存ビンでも中煎りと深煎りではけっこう入る量が違ってきます。
ちょっと容量がわかんないんだけど、たぶん1リットルくらい入る保存ビンに中煎りのコーヒー豆ですと800g入るのですが、深煎りの豆だと700gしかはいらず、その差100gもでたりするんです。
面白いでしょ。
もともとの豆の大きさというのもありますが、だいたいこんな差が出ます。
通販の箱詰め作業をする時に、同じ200gでもえらい大きさ違うよなーなんて思いながらしております。
同じ焙煎度合いのモノを購入する場合は気づかないですが、焙煎度合いが違って同じ量の場合は、ちょっと見比べて見てください。
例外を除いて、深煎りの豆の方が大きいはずです。
くどいですが、中身の量は一緒ですからね。
焙煎度合いによって豆が大きさが違ってくる、そんなお話でした。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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