水が変わればコーヒーの味わいも変わる
普段はこの時期、コーヒーシロップの動きは皆無となるのですが、今年は違うようで問い合わせが何件もあります。
僕の今まで常識でいうと、冬の間のコーヒーシロップは動きがなく、だいたい3月くらいからボチボチと動き出す、というのが通年のパターンでした。
しかし、常識なんていつひっくり返ってもおかしくないこのご時世。
これを真摯に受け止めて、いつも晩秋にコーヒーシロップ無糖が売り切れたら、2月くらいまで販売を休止していますが、冬の間もちょっと早目に製造するように調整したいと考えてます。
ということで、コーヒーシロップ無糖は2月6日から再販。
コーヒーシロップ加糖は2月13日より再販となります。
お待たせいたしますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
今回はコーヒーと水について、先日興味深いことがありました。

場所で水は変わる
当然と言えば当然のことで、島珈琲は大阪の北摂地域に2つのお店があって、豊中の岡町本店、高槻市街地の高槻店、この2つでもやっぱり水が違うなぁって感じております。
ほぼ同じ条件で、コーヒーを淹れた時、高槻店ではシュッとしている感じがしますが、岡町本店ではシュッというよりも丸い感じがするのですね。
同じ大阪でも、水の硬度が違うのでしょうか。
面白いなぁと思います。
で、実は島珈琲のコーヒー豆をお使い頂いているお店さんが、高槻から滋賀県の高島の方へ移転されたのですね。
それで移転先で、いつものようにコーヒーを淹れると味わいが違ったとのこと。
結果、原因は「水が違う」というところに行きつき、調べて欲しいとのご連絡でした。
抽出されたコーヒーは99%が水
となると、水質というのが否応なし味わいに左右してくるわけで、コーヒーの味わいを語る時、水を抜きにしては語れません。
僕の場合、岡町本店に週1日、高槻店に週5日いるのですが、この数字から見て高槻にいる時間が長く、そうなると高槻の水で自分のコーヒーの味つくりが形成されていることになります。
だから、滋賀県は高島での水では、自分の理想としている味わいとは別になっているわけです、水質が違うから。
あんまり考えすぎると、これは通販の発送ができなくなるなぁと思ったり。笑
全国各地で水が微妙に違うわけですからね。
いい宿題を頂きました。
移転されたオーナー様から、滋賀県高島のお水を持ってきて頂けることになり、その水でどうしたらバッチリになるか、検証しようといろいろ考えてます。
コーヒーって、奥深いなぁ。
またご報告しますね。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。

島 規之

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