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オールド・コナの起源

オールド・コナと聞いて、一体どれ位の人が反応するかなぁ、と思いつつキーを打っております。

 

皆さん、ご存じですか?オールド・コナ。
昔々、非常に価値の高いコーヒーとして重宝されたというコーヒー豆です。

 

ハワイ島のコーヒー豆で、コナ地区で採れたものをハワイコナと呼ばれており、今はどちらかというと入手困難なコーヒー豆になっていますね。

 

先日、ハワイ島でコーヒー農園のボランティアでお世話になった、その農園主から連絡がありまして、近く再会するお約束をしております。

 

2001年にお世話になったので、もうどれくらいぶりでしょうか。
楽しみでなりません。

 

さて、その農園主からオールドハワイを送って頂きました。
5年前のものとおしゃっていたはず、真空パックで冷蔵保存されていて、豆艶もよく、それはとても美味しいそうに輝いています。

 

こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。

 

オールド・コナとは

 

ハワイ島コナ地区で採れたコーヒー豆は、ハワイコナと呼ばれ市場に出ています。
オールド・コナとは、そのハワイコナをパーチメントコーヒーで数年寝かしたものを言います。

 

パーチメントコーヒーとは、脱穀する前のコーヒー生豆で、お米と同じ様にコーヒー豆も脱穀するのですね。

 

輸入する際は脱穀されたものが輸入されるのですが、船積みする直前にパーチメントコーヒーは脱穀されます。
脱穀して保管するよりも、一枚皮をまとったパーチメントコーヒーの方が、風味を損なわず保管できるからです。

 

ほんとうは、輸入するときもパーチメントコーヒーのままで輸入して、日本で脱穀した方が味わいだけでいうと良いのですが、かさばって輸入のコスト増になったり、そもそも検疫でダメなハズなので、それはできないのですね。

 

それでオールド・コナというは、そのパーチメントコーヒーで寝かしたものということですが、寝かしたことには理由があったのです。

 

コーヒーには相場がある

 

コーヒーにも相場がありまして、日々取引価格が変動しております。
当時ハワイ島の大きいファーマーは、コーヒーとマカデミアナッツを栽培しているところが多く、相場によってどっちかにウェイトを置いて栽培をしていたのですね。

 

つまりコーヒーの相場良いときはコーヒーを、マカデミアナッツの相場が良いときはマカデミアナッツを、という塩梅に。

 

それでオールド・コナが現れたのは、コーヒーの相場が暴落したの時だったのです。
売っても赤字になるのなら売らずに、パーチメントコーヒーのまま寝かして置こう、そして相場が回復するまでの数年寝かして置く作戦にでたのです。

 

それは偶然の産物だったのですね。
寝かしたそれをバイヤーさんが見つけて飲んだのか、農園主の方が飲んで「旨い!」と思ってピーアールしたのかは、僕は存じ上げませんが、それが起源だよ、とハワイ島でお世話になった農園主さんに教えてもらいました。

 

さて、ここに5年もののオールド・ハワイがあるのですが(コナ地区のモノではありませんのでオールドハワイです)、ほんとうに少量なのでいったいどうしようかと迷っているのはナイショのお話です、ふふふ。

 

 

それでは。

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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