積み上げたものを下ろす作業を始めだすのが50代
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エッセイ
その方に会うと必ず教えを頂ける、常連のお客さんで普段は通販をご利用頂いているのですが、昨日は用事で大阪に来られたので高槻店寄ってくださいました。
もうかなり長いお付き合いで、昨日もいろいろとお話をしてなるほどなぁと思うことをいくつか、お話してくださりました。
そん中で、島さん50歳までは積み上げていくけども、そこからは積み上げたものを少しずつ下ろすことを始める歳だよ、と教えてもらいまして、これまで自分自身もなんとなく感じていたので、その言葉で朧気だった映像がはっきり見えたというか、ぼんやりしていた答えが見えたというか目から鱗のお言葉だったのですね。
仕事量を減量していく
身体的な若さがある時は疲れがあってもガムシャラに前に進めたり、力で進んで行くことができましたが、45歳を超えて思うのは無理ができなくなった、ということを理解し始めてくるのですね。
疲れがなかなか取れなかったり、その疲れのせいで集中力を欠いて思わぬ失敗をしたり。
今までは力いっぱい生きていく、みたいな感じでしたが、それをそのまま今の歳でしてしまうと、無理がたたって身体を壊してしまうのはわかっているわけで、その恐れの方が強くどれだけセーブできるかということを中心考えてしまうのですね。
手を抜くわけではないのです。
無理をしたら、結局その無理がどこかで歪になってヒビが入る、そんな年齢になってきたのです。
だから上手く力をセーブしながら、疲れないようにして安全に仕事をこなしていくことを中心に意識しているのですね。
そして少しずつ仕事量も減量していっています。
この先75歳までは仕事したいので(心身が良好だったらそれ以上でも仕事してたい!)、そのあたりをマラソンのゴールとして考えると、ここでオーバーペースになってはいけません。
なので、常連のお客さんの言葉、今まで積み上げてきたものを下げていく作業が始まるのが50代、を聞いてそうかやっぱりやな、と自分の中で合点がいったのですね。
守りながら挑戦する
今までは守るというところの意識が薄かったように思います。
とにかく前へ、前への意識が強かったですね。
例えば今、仕事で使っている車が来年の頭に車検が来るんです。
古い軽貨物で、安全装置は皆無、エアバッグもついていないんです。
そろそろ安全装置がきっちりと付いた車に乗り換えようかな、と考え始めました。
自分を守ることはお客さんを守ることでもある、と僕は思ってます。
若い頃にはなかったものが、特に45歳を超えて芽生えてきたように感じています。
攻めていく気持ちよりも守るという意識がだんだんと強くなっている、変わっていくんだなぁとそんな変化に少し戸惑いを持ながら自分を見ています。
お店を長く続けていく上でどうするのがベストか、が経営における考え方の中心にある、そんな風に思うこの頃。
もちろん冒険の心も忘れずに。
その時々に変わりつつある自分を受け入れながら、その時を楽しんでまいりたいと思います。
お客さんから教えてもらった言葉に対して、思っていたことはこんなことでした。
それでは、どうぞ良い週末を!
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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