同じコーヒー豆でもコーヒーミルによって味が変わるという摩訶不思議
コーヒーの醍醐味の一つ、コーヒー豆を粉にする。
御家庭でコーヒーを淹れる場合、豆か粉のどちらかで買うわけですが、僕が開業した当初2002年ですね、は8割ぐらいのお客さんが粉で購入されていました。
15年の時を経て、数えているわけではありませんが、約半数くらいのお客さんが豆で、粉と豆の割合がだいたい半分くらいの割合になっているよう感じています。
カフェブームやおうちカフェブームの余波があり、御家庭でもミルを購入されてご自宅で粉にして飲まれる方も増えてきました。
さてそんな中、コーヒーミルでも、そのミルの違いによって味わいも変わりますよーというお話が今回のテーマ。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
何故違うの?
コーヒーミルにも様々な種類があって、まず業務用・家庭用。
それから手挽きか電動か、あとミルの刃の形状の違い、電動ならモーターの強さなどなど、こうした違いがまずあります。
業務用と家庭用での電動式コーヒーミルなら、業務用のほうが圧倒的に力が強く、粉にする時間も早いし、メーカーによって違いはありますが、粉の粒子の大きさもより均一に近くなります。
家庭用ですと、価格によってピンキリですが、モーターの力は業務用よりかはダウンし、粉にする時間もかかり、粉の粒子も業務用に比べるとやや大小のバラツキが見られます。
こうしたコーヒーミルの性能や特徴から、粉にする挽き具合がじゃっかん変わりまして、それが味わいの変化を引き起こすことになるのですね。
飲み比べすると面白い?
家庭では飲み比べはあまりしないと思うので、ちょっと例えを。
高槻店には2台のコーヒーミル(コーヒーグラインダーとも呼ばれます)があります。
1台は、10年くらい前にコツコツ貯めたお金で購入したスイス製ディッティング社のもの。
もう1台は、8年前に借金して買ったドイツ製のマールクニック社のもの。
こちらは電気は動力です、なのでめっちゃ高速で豆を粉にします。
コーヒー豆専門店ではぜひ持っていたい、コーヒーグラインダーなんですね。
この2台でそれぞれ同じコーヒー豆の銘柄を、同じ条件で(量・ドリップ・挽き目など)淹れて飲み比べしてみますね。
するとどうでしょう。
黒色のスイス製のディッティング社は、同じコーヒーでも味わいは濃厚になります。
銅色のマールクニック社は、どちらかというと明るく軽やかな味わいになります。
その味の差に、僕の奥さんもめちゃくちゃびっくりしたぐらいです。
コーヒーの味わいってほんと、深いでしょ。
同じコーヒー豆でもいろんなことで味わいの変わっていくコーヒー。
これがコーヒーの面白いところでもあります。
だから毎日が楽しいのですね。
僕が「美味しい!」と思うコーヒーの味わいをお気に入りの道具達で作っていきますね。
それでは、同じコーヒー豆でもコーヒーミルによって味が変わるという摩訶不思議のお話でした。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之

島 規之

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