迫る、コロンビアコーヒーの魅力に
街のよってパターンがあると思うのですが、島珈琲高槻店は4月に入ると急に閑散なムードになります。
高槻に出店して6年目になりますが、出店した当初の頃はこの急な失速に何か僕、悪いことでもしたかなぁなんて不安に陥るほど、3月の後半のバタバタさとは打って変わって、4月早々のお店は静かなものとなります。
もう6年目になると、ある程度の季節のパターンが頭に刷り込まれているので、まぁこんな時期があったよなぁと、幾分心に余裕を持って過ごせます。
お店が暇なのは困るのですが、努力をした上で、自分にはどうにも出来ることと出来ないことがありますよね。
そういうときは焦らず、次の機会の為にツメを研いでおくことが大事かなと、そして心穏やかに。
そう思いながら、流れがゆっくりになると、ついつい睡魔に襲われてウトウトとしてしまいそうな僕です、春は気持ち良いですね。
迫る、コロンビアコーヒーの魅力に
さて今回はコロンビアコーヒーの魅力に迫りたいと思います。
コロンビアコーヒーの特徴はというと、コーヒーに甘みが多いこと、だと僕は感じています。
もちろんコロンビアでも栽培される多数の生産地区によっても、その甘みの出方に違いがありますが、基本的にコロンビアらしい味わいとは、甘みを伴ったものと僕は理解しています。
島珈琲ではコロンビアコーヒーはナリーニョ地区のものを使用しています。
ナリーニョはコロンビア国の南に位置してます。
こちらは、単一農園のものではなく、その地区で複数の農園でとれたコーヒー生豆をブレンドしたものとなります。
単一農園とは、○○さんの農園で取れたものだけを集めたコーヒーのことを指します。
価値としてこの 単一農園=シングルオリジン の方が基本的には上位になりますが、島珈琲ではコロンビアは地域モノ(単一農園ではないもの)を使っております。
なぜか、というと今使っているコロンビアコーヒーがあっさりとしていて、美味しいから。
僕の好みであったというのと、コロンビアコーヒーを島珈琲ではブレンドで多用するので、ブレンド使いやすい味わいだった、そしてお客さんがきっと喜んでくれる味わいだろうと思った、この3つの理由から選びました。
深焙煎・中焙煎 どちらでも力を発揮する
島珈琲では野球で言うところのユーリティプレイヤーみたいな存在で、ほんとうにあるゆるところで使いやすく、活躍しているコーヒーです。
ブレンドでもより甘みを出したいときはコロンビアを合わせることで、その甘みを表現できますし、そして邪魔な味わいをだすこともなく、全体をうまく仕上げてくれます。
コロンビア単体で飲む場合でも、中焙煎なら甘みと優しい酸味が口の中を支配し、深焙煎ならシャープだけど優しい苦味と甘みを口の中で競演してくれる、どちらも飲みやすいタイプのコーヒーです。
島珈琲でもしコロンビアコーヒーが使えなくなったとしたら、それはもう大打撃をこうむるくらいの存在なのです。
でも目立たないので、縁の下の力持ち的な存在かもしれませんね。
特に春の陽気な気候の時は、中焙煎の甘みが身も心も軽くするのでは、実際 僕が飲んでいてそんなことを感じています。
今年はこのコロンビアコーヒーをショートさせないように、島珈琲での年間使用量をきっちりとキープしました。
よろしければこの甘みを春の気候と一緒に愉しんでくださいね。
さて、コーヒータイムにしようかな。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
最新記事 by 島 規之 (全て見る)
- 今期のマンデリンを決めました (4941) - 2024年4月25日
- ゴールデンウィークの準備はばっちりです (4940) - 2024年4月24日
- 悩むマンデリン (4939) - 2024年4月23日
関連記事
-
味覚も季節のよって多少変化するのをご存知ですか?
季節の変わり目ですね 季節の変わり目というと味覚も季節によって じゃっかんの変化があるのがご存知でし
-
コーヒーというものは
コーヒー豆屋をしていると 年齢によって 性別によって 味覚の違いがあり それぞれの大まかな傾向が
-
インスタントコーヒーを美味しくいれてみよう!の検証結果の件
プロローグ 僕が思うところ、コンビニコーヒーでもセブンカフェはピカイチだと思う。あのコストであおの
-
ドリップバッグのマイルドが美味しい (4641)
本日、法人税と消費税を納めてまいりました。 今回、島珈琲株式会社5回目の決算でして、うーんまぁという
-
コーヒーにおけるスパイシーという表現とは何ぞや
日曜日は日曜日だけが営業の岡町本店へ。 高槻店は日曜日は定休日。 岡町本店はコーヒー豆
-
女子がドリップコーヒーを淹れるのに大事してほしい3つのこと
プロローグ 最近、嫁さんがペーパードリップの練習を始めました。 といっても高槻店のオーダーを任せ
-
コーヒーミルは一生もん
日曜日は日曜日だけのお店、岡町本店での営業でした。 毎週たくさんのお客さんにおいでくださり、感謝感謝
-
物件の出会いはご縁 (4851)
22年前、今頃何してたかなぁと、ふと考えていたんです。 岡町本店は2002年3月29日
-
溶けた氷の水で薄まらないアイスコーヒーを作るのは、どうしたらよいか?
さて、大阪は暑く、夏の入り口にさしかかったそんな気候が続いています。 朝晩は比較的過ごしやすい気温
-
味覚って 年齢や性別で違うんです
このブログで何回も取り上げてきたんですが島珈琲を立ち上げて12年 お客様の嗜好を知ろうと
- PREV
- 味覚は季節によって変わる?その確認する方法は
- NEXT
- 日本で唯一人 焙煎アーティスト 島規之