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何が違う?円すいドリッパーの持ち味とは

公開日: : 最終更新日:2018/09/23 ドリップコーヒー ,

ペーパードリップのドリッパーのカタチも様々ですよね。

 

ほんとうにいろんな種類が増えました。
ドリップ方式にも様々なものがあったり、エアロプレスのように圧力をかけて抽出するものがあったり、正直、僕自身も把握しきれていない状況です。

 

お客さんが教えてくれたり、わざわざ新しく出た器具を持ってきて、使って下さいと言ってくれたり、感謝です。

 

僕はいろいろ新しい器具には興味は持ちますが、名門コーノ円すい式ドリッパーを支持しておりますので、お店の抽出方法はこの円すいドリッパーでのペーパードリップで、今のところは落ち着いております。

 

喫茶業もやり始めたカフェBeのオープン当時から、抽出はコーノ式なので、お店では都合9年変わってないことになります。

 

さて今回はこの円すい系ドリッパーの長所を説明しますね。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

 

 

 

 

何が違う?円すいドリッパーの持ち味とは

 

一般的には、メリタやカリタの台形タイプをお使いになられている方が多いかな、と感じております。

 

その台形タイプのドリッパーと何が違うのか。

一言で言うと「遊びがある」ということになります。

 

遊びとは何か。
自転車のブレーキや車のハンドルなどにもある「遊び」と同じ意味を指します。

 

ハンドルを切ってもすぐに動きに反応するのではなく、少しの間がある、つまり余裕ですね。
ハンドルを切るときにすぐにハンドルが反応しないのは、遊びがあるから、ですよね。

 

すこしの「間」があってから、右なり左になり動くはずです。

その「間」を遊びというのですが、円すいドリッパーにはこの「間」=「幅」が台形よりも多くあるのですね。

 

円すいドリッパーの「遊び」とは何か

 

円すいドリッパーは下に大きな穴が一つ開いています。
円すい専用のペーパーをセットすると、ペーパーの先がドリッパーのその穴から突き出た状態になります。

 

粉をセットして、お湯を注ぐつまりドリップするときに、お湯の量が多いと下に力がかかるわけですから、落ちるスピードは?
そうです、速くなりますね。

 

逆にお湯を落とす量をゆっくりと少なくしてみたらどうなるか。
お湯の量が少ないと、下に落ちるスピードはゆっくりになりますね。

 

ドリップのスピード、注ぐお湯の量よって、下に落ちるコーヒーのスピードが変わるというところが、遊びがあるということになるのですね。

 

台形でもそれはありますが、レスポンス(反応)は円すいの方が敏感だと僕は思ってます。

 

出来上がるコーヒーの味わいは、コーヒーの粉とお湯の接触時間に大きく左右されます。
ゆっくりすればコーヒーの粉とお湯の接触時間は長くなり、濃い味わいのものが出来上がります。

 

逆に短ければ、同じコーヒーでもさっぱりとしたさらっとした味わいのものが出来上がります。

 

円すいにはこうした味わいを作る上での、幅がわりと大きい、ということが僕はこの器具の長所と考えています。

 

僕はどっちかいうと、さらっとした味わいが好きなので、この名門コーノ式円すいドリッパーで、ささっと早めの抽出をしております。

 

そうした遊びがあるので、慣れると一層にその幅が面白く、同じコーヒーでもいろんな味わいを楽しむことができるので、島規之オススメ器具です。

 

機会があれば使ってみてくださいね。
その時は「遊び」を思いだしてくださいね。

 

それでは、今日は天神祭、僕たちも営業しながら楽しみます!
焙煎アーティスト 島規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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