ドリップコーヒーの美味しさは優しさで作られているもの
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ドリップコーヒー コーヒーのようなブログ, 笑顔, 美味しいコーヒー豆
僕はほんの少しの時期でしたが、ボクシングをしておりました。
スパーリングもしましたので、殴られたその痛みも知っています。
拳が石のように重いパンチ、威力はそこそこだけどピンポイントに急所に当ててくるパンチ、それぞれでした。
そうした痛さは経験しないとわからないものですよね。
どんな物事でも経験を積めば積むほど、いろんなことが見え、いろんなことを知り、そしてそうした時にどんな気持ちになるかが分かるようになり、相手をいたわる優しさになっていく、と歳を重ねるとそんなことを強く思ってくるのです。
経験は優しさを育むものでもある、まだまだな僕ですが、優しくなる為にも経験を積んでいきたいなぁと思っております。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
技術も大事だけど、優しい気持ちも大事
ドリップしている時に特に感じています。
心が乱れていると、やっぱり思った味わいにならない。
美味しいコーヒーが作るのが生業であるわけですから、もちろん技術や素材を見る目も大事。
プラスいつも心穏やかにして、優しい気持ちでいることも大事。
心の状態がその作るモノに反映されてしまうのですよね。
これはコーヒーに関わらず、ものつくりやどんなお仕事、そしてどんな物事でも同じだと思ってます。
そこに最高級の素材があったとしても、気持ちの入ってないドリップで淹れたとしたら、それって飲む人に何となく伝わると思うのですね。
精神論になってしまいますが、やっぱりその作るモノに対して、愛情や優しさって味わいを決めるキーポイントでもある、というのが僕の考えです。
ドリップに優しさを注入して
ただドリップするのではなく、そこに優しい気持ちを注入してみてください。
そうすると所作も優しくなると思うのですね。
所作とは、身のこなしやふるまいのことです。
お湯を落とすとき、ポットを回すとき、それぞれの所作が優しくなり、優しい味わいになると思います。
プロである僕は、その所作に優しさがあるように、常に心のコントロールができるように毎日努力しています。
どうしたらいつも穏やかな心でいられるだろうか、これは僕の永遠のテーマです。
だって人間ですもの、イラッとしたりムカッとしたりありますよ、僕も。
だけど、それは僕のコーヒーを飲む人には関係のないこと。
だからいつも心穏やかになるには、ということを考え続けています。
年輪という歳と共に重ねてきた、経験から見えてくる優しさもだんだんと備えてきましたが、でももっと優しい人間でありたい、と思っております。
美味しいコーヒーを作るために、まだまだ心の経験が必要だと思う島であった。完
ドリップで優しさをプラスしてみてくださいね!美味しくなるはずです!
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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