今年はコーヒー豆の当たり年?ブレンドの味わいの調整のお話
さて、金曜日は奥さんお休みで一人営業の日です、ワンオペ。
岡町本店でのお話ですが、結婚する前までは一人で全部切り盛りしていたわけで、やっぱり誰かに相談できたり意見をもらえることはほんとうに大事なことだと、奥さんに手伝ってもらうようになり、それがひしと分かりました。
家でも店でも感謝です。
こういう場合は、ほんとに1+1=2だけではなく、答えは2以上の力になるそんなことを思ってます、って、はい のろけ すみません。(笑)
コーヒーの味わいでも奥さんはこれをどう受け取るか、そんなことを聞きながら、自分の感覚と照らし合わし、いつも調整をしています。
さて今年はコーヒー豆は当たり年のようです。
昨年と同じ産地のコーヒーを比べると、どれも深みとコクがある感じがしております。
なので、同じ様にブレンドしても味わいにブレがでてしまうのですね。
その調整をどんなふうにしているか、今回はそんなお話です。
いつもありがとうございます 焙煎アーティスト 島規之です。
ブレンドの調整はどうしてるの?
単純に配合を変えることもあります。
島珈琲の主力コーヒーであるブレンド花。
こちらは中焙煎のブラジル50%コロンビア25%タンザニア25%とこんな比率でブレンドしていたのですが、ブラジルの銘柄が最近チェンジして、これを40%30%30%の比率に変えました。
こうして、バランスを見ながら僕が主張したい味わいつくりを、配合を変える事によって理想に近づけ表現します。
これでも、なんかちょっと違うなぁともやもやしてたんです。
いやストライクゾーンには入っているので、安心してくださいね。
ただ自分がここってところに投げられていない、ボール1個分ずれている、そんな感じがあって再調整を考えていました。
こうして味わいに変化をつけることもできる
こちらのツィートをどうぞ。
焙煎機にあるダンパー。排気風力を調節する所。換気扇の強弱みたいなイメージかな。ダンパーを開けすぎると排気風力が上がり香りよいコーヒーになりますが味わいが抜けてしまいます。逆に閉めすぎると、こもった味わいになり火が豆の全体に通らず生焼けになったり。味わいに関わる重要な調節なのです。 pic.twitter.com/XaJ1qCN1nH
— 島珈琲 島 規之(バイセン) (@shimacoffee) 2017年10月25日
はい、この焙煎機のダンパーでの調節で味わいに変化を施すのですね。
今年はコーヒー豆の当たり年で、全体的にコクと深みがあると僕は見受けています。
濃いのはいいのですがそれがある分、味わいに明るさがわずかにかけている、ブレンド花にはそう感じたのです。
ですから、焙煎機のダンパーをいつもより、目盛りでいう0.5ほど開けてみました。
するとどうでしょう、僕の欲しかった味わいの明るさ、うーんそうですね爽やかで綺麗な酸味というイメージでしょうか、それがでてきました。
ね、コーヒーって面白いでしょ。
沢山の行程で味わい作りができるのがコーヒーですが、いちいちデリケートですよね。
ここがコーヒーの深さなんだと思います。
ということで、味わいが整いました。
ただ深焙煎の場合はこのコクや深みが持ち味なので、同じ様にはせず、コクや深みを更に出るような工夫をします。
コーヒー焙煎も料理のようなものです。
さぁ明日もよいコーヒーを、皆さんが笑顔になるコーヒーを焙煎しますよー!
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
最新記事 by 島 規之 (全て見る)
- ゆったりソファが魅力 高槻・栄町にある「cafe あすてる」さん (4913) - 2024年3月28日
- コーヒーの味わい 一番変化するところ (4912) - 2024年3月27日
- 2024年4月よりコーヒーシロップ無糖が価格改定となります (4911) - 2024年3月26日
関連記事
-
しまこーひーのフレンチプレス大全
プロローグ 島珈琲のお客様が、先日「フレンチプレスにはまったー!」といろいろご相談を受けましたので
-
お客さんの欲しいものは本当に「最高級・最高技術」ですか?
昨日は高槻店の業務終了後、家の氏神さんである高槻市にある野見神社に行ってきました。 月イチのお詣りで
-
マンデリンが2銘柄混合となりました (4605)
今朝、娘がいつもの時間よりも早めに起きてきまして、ちょうどご飯を食べていた僕から、顔を洗う娘が見えた
-
プレゼントにはドリップバッグが人気です
島珈琲のドリップバッグは2種類、マイルドで飲みやすいタイプとコクと優しい苦みのビタータイプがあります
-
中焙煎の酸味のあるコーヒーは五月病の予防ができる?
コーヒーは身体に良いのか、というと良いです。 ただ、インスタントコーヒーや
-
水出しコーヒーの粉の挽き目
6月の後半、大阪でサミットがあるので、流通が大変なことになるんですね! 今日気が付きました。笑 &n
-
11月の季節のブレンドは、冬の華 なのです
日曜日は、日曜日だけが営業日のお店、岡町本店にやってきて店頭に立っています。 岡町本店は4坪、畳で言
-
コーヒーの抽出器具の手入れ洗い方はこうすると良い
プロローグ 昨日、朝日新聞の朝刊の大阪地域版に島珈琲を紹介した記事が載りました。  
- PREV
- お店をするにあたって 心の持ちようって大事
- NEXT
- コーヒーの価格に対して僕はこんなことを考える