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ドリップする時に端までお湯をかけるのをオススメしない理由

さて、昨日こんなツィートをすると沢山の方が見てくださりました。

 

こちらです。

 

 


はい、ドリップするときに中心から「の」を書くように、螺旋状にポットを回し、そして中心に戻ってきてください、こう説明します。

 

その時に、ペーパーにかからない、もしくは端にはお湯をかけないでください、と説明しています。

 

なぜ、端にお湯をかけないのか。
それでは端ばかりにお湯をかけて抽出するとどうなるのか、を今回実験してみました。

 

そこからこのことを考えてみたいと思います。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

 

端にばかりお湯を注いでドリップしてみた結果

「の」の字を書くようにお湯を螺旋状に粉へ落としていくのが、基本的なやり方です。
で、今回はそれに逆らって、「の」の字ではなく、端だけを円を描くようにドリップそしてコーヒーを抽出してみました。

 

写真のようにペーパーと粉のラインにそって、お湯をグルグルと落としていきます。

 

 

お湯を中央には落とさず、端だけにかけて全体を持ち上がる感じですね。

さぁ出来上がりましたよ!

 

出来上がったコーヒーの味わいはいかに!

抽出の途中に感じたことは、とにかくいつもより早くカップに落ちて完了したということでした。
1.3~1.5倍のくらい早く終了したように感じました。

 

そして味わいはいかに!うん、薄い!

当然の結果といえば、当然の結果です。

 

端にお湯をかけると上のツィートにも書きましたように、コーヒーの層をお湯が通らず、ペーパーとドリッパーの隙間を通るお湯が多くなるのですね。

 

コーヒーの粉の層を通らないと、コーヒーの成分がお湯によってちゃんと溶けることなく、お湯に近いコーヒーになるといえば良いでしょうか、結果薄いコーヒーが出来上がるのです。

 

ちゃんと層を通らないから、全体的に薄い、頼りない味わいになるのですね。

 

ですので、ドリップするときは端から数ミリ内側までにし、端にはお湯をかけないでください。
それでもきっちりと味わいがでますからね。

 

全体にお湯をかけないと、と思ってしまますが、端っこはお湯をかけなくて大丈夫ですからね。

 

但し、一番初めの「蒸らし」という全体を湿らす時はお湯を端っこまで全体にかけてくださいね。
それ以外は、端っこはNGです。

 

ということで、ドリップする時に端までお湯をかけるのをオススメしない理由のお話でした。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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