どこ産地のコーヒー農園で働いたのですか?
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coffee, 僕が見たコーヒー農園からのハワイの風景 コーヒー生豆, コーヒー豆
パンフレットやコーヒー豆のパッケージ袋に「産地の農園で働いた男の店 自家焙煎 島珈琲」と書いてあり、ここを見てよく、タイトルのようなことを聞かれるのですね。
どこの産地のコーヒー農園で働いたのですか?と。
ずっと僕のブログを読んでくれている皆様はご存じですね、はいそうです、ハワイ島です、アロハ~。
ハワイ島で思い出す産地はどこですか?大抵の人は「コナ」と言われるのではないでしょうか。
ハワイ島でもコナ地区はコーヒーの産地のメッカでマウナケアだったかな、その山の標高の高いところで栽培されています。
ここは有名ですね。
実は僕が働いていたのはここではなかったのですね。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
僕が働いたのはコハラという場所でした
コナから車でどれくらいだったかな。
かれこれ15年前だったのでだんだんと記憶が薄れてしまっていますが、1時間30分くらいだったと思います。
山と野原の真ん中を走るような道路が長く続き、ハワイ島の北部へコハラへと道は続きます。
コハラマウンテンがそびえ、その麓にそのコーヒー農園はあり、3ヶ月+3ヶ月合計6ヶ月をコハラマウンテンにあるハワイキムラカンパニーという会社の農園で、正確にはボランティアでコーヒー栽培のお手伝いをしました。
仕事は当たり前ですが農業で、草刈りや農薬散布(カシューナッツの木など)、木を切ったり、犬の散歩(笑)、コーヒーに関しては実の採取から皮むき、水で洗って乾燥、それを脱穀し、サイズ分け、手選別(不良豆・欠点豆を取り除く作業)、そしてパッキングまで、コーヒーにおいては全ての行程の仕事をすることができ、ほんとうに良い勉強ができました。
なぜ行く気になったの?
言葉は話せないし、農業もしたことない。
でもコーヒー焙煎を生業にするのあたりに、一からの行程を全部経験したかったのです。
当時はなかなかそこまで出来るところは少なかったかと思います。
なのでインターネットで農業体験しませんか?とボランティア募集を見つけた時は、これや!これ行きたい!と心臓がドキドキしたこと今でも覚えています。
実際、僕も行ってから知ったのですが、ほんとうにコーヒー豆の採取から、コーヒー生豆を袋詰めるまでコーヒー豆の収穫の最初から最後までできたのです。
ここまで体験できるってなかなかないのですね。
コーヒー豆の精製は、実を採取してからけっこう複雑な道を通るのですが、だいたいはどこかで分業になるのです。
ですから、1から10まで体験できたことは、僕にとって宝の経験だったのです。
その経験をしてからどう僕が変わったか。
コーヒーってカップ一杯になるまでの道のりには、人の手がすごくかかっているのですね。
その行程を知ることで、それ以降は余計に愛情を込めて焙煎することになりました。
知ること、体験することで、よりコーヒーに対する愛情が深まった。
沢山の人の手がかかったものですもの、無駄にしたくありません。
農園で育てた人など愛情も一緒に僕の焙煎で表現することも、また僕の仕事だと考えます。
寒い時期になるとハワイに行きたくなってくるんですね。
そうこうしてあれから15年。
ハワイでは早いところでは収穫が始まっているはず、いやもう終盤かな。
また行きたいなぁと思いつつ、あの時を思い出しながら日々の焙煎に愛情を込めていきますね。
愛と香りの一杯をあなたに、ってちょっとキザかな(笑)
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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