好きこそものの上手なれ
岡町本店がオープンしたのは2002年、平成14年3月29日でした。
現在は高槻店を火曜日から土曜日までを営業し、日曜日は岡町本店を営業。
2店舗を一人で、二足わらじしている状態です。
スタートは岡町本店ですので、こちらにいるとふと時間があるとき、目に入る懐かしいモノから、いろんな事を思い出します。
あんな事があったよなー、そうそうこんなこと企画したりしてた。
仕入れのコーヒーの価格表を見て、10年でこんなにコーヒーの相場が変わるのか、なんて思ったり。
岡町本店を勢いでオープンさせた、といっても過言ではありません。
当時26歳、今思えばコーヒーの事も経営の事も何もわかっていませんでした。
ですので、当然コーヒー豆は売れることなく、お店の売り上げだけでは何ともならなかったので、早朝3時に起きて産経新聞の朝刊配達のバイトをしてました。
その販売所でも一番広く配達が多いエリアが僕の担当でした。
1度で配達を終わらせたい、途中販売所に戻るのが面倒だったので、むりくりに荷台に新聞を積み、坂にバイクを止めた時、バランス崩してよくバイクをこかしていたことは今になれば笑いばなしです。
配達が終わると少しだけ仮眠して、10時から開店するお店へ。
19時に店を閉めて、次の日も3時起きなので早めに床につく、そんな毎日。
その生活の中での楽しみは、朝刊を配るときエレベーターの中で産経抄のコラムを読む時間。
その当時は菊池寛賞を受賞した石井英夫さんが書いており、その季節感の表現や、風刺、世論などコラムという限られたスペースに上手くまとめ、そして伝える文章に毎日の展開を楽しみにして読んでいました。
毎日書くってどんな気持ちだろう、どんな感じだろう、言葉をどうやって見つけているのだろう、毎日ってすごいなぁって思いながら、読んでいたこと思いだします。
今こうしてブログを書いているのも、コラム好きが生じて、って所が実は大きいですね。
コラムニストでご飯を食べて行きたい、とは思わないけどもコラムみたいなブログを書いて、読んでいる人がちょっと幸せになったり、コーヒーのことで何かのヒントになったりして貰えたら嬉しいなぁって、なんて想いながら、いつも書いています。
たまにこうして石井英夫さんの過去の産経抄を読み直すと、綺麗な日本語とか、表現とかもっともっと吸収したいなぁと思ったり。
これがコーヒー屋にとって売り上げや経営に関わる勉強かというと、そうではないかもしれないけど、感性を磨く為には必要なことかなと。
そしてブログを書く理由は、自分が好きで楽しいと思っているから。
好きこそものの上手なれ。
楽しい事をしながら、誰かに貢献できたら、貢献できる形として理想の形ですよね。
そんな感じでこれからもブログを続けて行きたいなぁと思う、島珈琲14年目の半ばに辿り着いた午後。
今日はそんな他愛のないことでした、たまにはね。
薫る島珈琲をもう一杯。
おおきに、いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
マーケティングの師匠 藤村正宏先生のオリジナルブレンドを島珈琲がつくりました!光栄です!
エクスペリエンスマーケティング略してエクスマの創始者 藤村正宏先生のスコットブレンド
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島 規之
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