その時、歴史にコーヒーがあったなら~コーヒーがあれば本能寺の変はなかった~
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大好き!戦国時代 戦国武将♪
プロローグ
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
さて、戦国時代が大好きな僕が妄想で書くブログのコーナー、その時、歴史にコーヒーがあったなら。
今回の舞台は、本能寺の変が起こる少し手前のシーンです。コーヒーを片手に、物語を楽しんでください。
では、どうぞ
時は1582年
信長・家康連合軍が甲州征伐に出陣し武田家は滅亡する。
徐々に天下統一に向けて駒を進めている信長は、次に軍を四国へと進める事にした。
その四国制圧の軍の司令官には誰しも、明智光秀になると思われていた。
しかし信長は司令官に、三男の信孝と丹羽長秀を命じた。
それまで四国への経略は明智光秀に任されており、ただならぬ苦労をしていた光秀は「われこそ」とずっと思っていたがあえなく除外され、そしてひどく落胆した。
落胆の一つの理由に、信長は家臣同士を競争させ、出世争いをさせる事で家臣のモチベーションを上げさせていたが、光秀のライバル秀吉は対毛利氏との争いになる中国制圧の司令官になり、光秀は秀吉に先を超された形になっていた事が挙げられる。
光秀が本能寺の変を起こしたのは動機の真意は、本人に聞くしか知る術はないですが、四国制圧に向けた軍の司令官を外された事も一つ理由にあるように思います。
実は信長には考えがあった
明智光秀は戦上手でもあったが、京都の朝廷や上流階級、公家に顔が広かった。
学者であり、文学そして茶道にも通じており、当時では相当レベルの高い文武両道の武将だった。
信長は光秀を呼んだ。
「光秀よ、今回の事は不服か。」「いいえ、そのような事はございませぬ」
「ほほう、じゃが御主の顔にはそう書いているぞ。」「滅相もございません。」
「光秀よ、御主の茶の腕前は大したものよのう。わしは南蛮の国から、コーヒーという珍しい飲み物を手に入れた。光秀、このコーヒーとやらを美味しく淹れてみよ。」「は、ありがたき幸せにございます。」
「では明日、ここでコーヒーとやらを、わしの目の前で淹れてみるのじゃ、わかったな。」「明日でございますか!」
「そうじゃ、不服か?」「は、承知いたしました」
光秀は思った。「信長様は明日とは・・・何とも性急な事を。コーヒーなど、どうして淹れるものなのか。しかし、やらねばならぬ。」
次の日、光秀は見事、信長に美味しいコーヒーを淹れた。
「光秀よ、御主の淹れたコーヒーは実にうまい。これをとれ、光秀も召し上がられよ。」「もったいないお言葉。」
「どうじゃ光秀よ、この世のモノと思えぬ香りじゃな。」「は、それがしもこのように美味しく、また頭が冴える様になる飲み物は初めてでございます。」
コーヒーが入った茶碗を手にしたまま、勢いよく立ち上がった信長は、光秀の眼を鋭く見つめてこう言った。
「光秀よ、御主にはわしがこの国を天下統一した後、やってもらう事がある。
御主には天下が治まれば、政治家として働いてもらう事になろうぞ、その才能があるからな。
戦国の時代も、もうすぐ終わりに近づいておる。光秀よ、頼んだぞ。」
そう言うと信長は茶碗に残っているコーヒーを一気に飲み干し、「光秀、愉快であったぞ。はっはっはっ」と言い残しその場を去っていった。
エピローグ
もし信長がコーヒー豆を手にしていたら、茶の道に精通していた光秀にコーヒーを淹れさせ、「戦(いくさ)」の能力よりも、他の誰よりも政治能力を買っている事を伝えられたかも知れない。
そうすれば本能寺の変もなく、天下の様子はまた違った事になったかも知れないな、と、真田太平記1巻の終わりの方を読んだ僕の妄想は、概ねそんな事でした。
もしできるのなら信長には、ピリピリして怖そうなんでちょっとリラックスしてもらうために、香りにリラックス効果の脳波が表れるグァテマラをオススメしたいなぁなんて思ってます。
そんなグァテマラの通販こちら。
http://www.shima-coffee.com/drs-0001/
いかがでしたか、コーヒーのお供になりましたか?
また気が向いたらこのシリーズ書きますね!それでは、また。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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