カフェをオープンしたいあなたへちょっとアドバイス~お店の立地~
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カフェオープンに参考になる話 カフェ, 笑顔, 経営
プロローグ
年に何回か、将来カフェをやりたいと相談を受けます。
重なるときは重なるようで、ここ数ヶ月の間に何軒かありました。
といっても具体的な話をするわけでもなく、お話を聞きながら、僕の経験上こうしたほうがよかったなぁ~ということをお伝えしています。
そういった話した内容を、ちょっとかいつまんで記事にしている、このシリーズ。
今回は「お店の立地」についてです。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
立地の好条件
人によってお店を構えたいシチュエーションがあると思うので、どこがいい!というと好条件というのは、その人の心の中にあると思います。
人通りがあって目につくところ、駅前とか都心部などは好条件と言えるかも知れませんが、今はスマホでの情報やSNSでの情報など、様々なもので情報を得ることができます。
ですので、立地で言うネット上での「人と通りの多い」ようなところで情報が発信できるようになれば、情報が目につき来店につながる可能性が高くなるので、立地条件というのは今までほど重要なポイントではないのではないか、たまにそんなことを思ったりします。
さて、僕の経験を話させてもらうと、高槻店を出店するときに今のエリアは頭にありませんでした。
JR高槻駅と阪急高槻市駅、この2つが高槻の中心にある駅なのですが、その2つの真ん中あたりで物件を探していました。
しかし1階の路面店だと、20坪で家賃月20万~25万円くらい。保証金が200万~250万円くらい。
とても手が出ませんでしたし、もし借りることができたとしても、その時の僕の実力では継続することは難しいと判断しました。
ちょっと途方にくれていたときに、今の物件にたまたま出会いました。ほんとに物件の出会いは縁です。
JR高槻駅から北へ徒歩3分、家賃月15万円 広さ13坪くらい 保証金90万円これなら行ける!と思いましたが、
実は1週間悩みました。
悩んだことは
この物件のある土地、天神町を好きになることができるか?それが1番考えたことでした。
というのも、お商売だから波があるわけで、良いときはいいのですが、悪い時、人は何かのせいにしたくなります。
悪いのは立地条件だ!って。
でもね、そこでお店を構えている人がそのお店の土地を嫌ってしまったら、お客さまって来店するのでしょうか?
自分が好き、と思えない場所に人は集まるでしょうか?
僕は集まらないと思うんです。だからどんなことがあっても、「僕はこの場所が好きだからここにお店をだした。」
そう言いきる自分でありたいと思っていました。だから立地条件よりも「この場所を好きになれるか」の方をよく考えました。
高槻店の場所も大好きですし、岡町本店も大好きな場所です。
エピローグ
お店の物件を探すときは、「この場所を好きになれるか?」ということも頭の片隅に入れておくといいのでは?
いつもそんなことをお話ししています。
マーケティングの師匠 藤村正宏先生はツイッターでこんなことをツィートしていました。
「恋愛でもさぁ、好きな人なら遠くだってどんな場所だって会いにいくじゃん。お店だって一緒じゃん。」
(じゃんとは書いてなかったかな・・・)
自分の好きな場所で、お客さまに「好きな人に会いに行く」ように思ってもらえる、そんなお店になることが大事かな、といつも思っております。
この記事が少しでもあなたのためになれば嬉しいです。
師匠のブログはためになるいい話がいっぱいですので、ぜひ読んでくださいね。
藤村正宏先生のブログ http://www.ex-ma.com/blog/
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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