カフェをオープンしたいあなたへちょっとアドバイス~商いは牛のよだれ~
公開日:
:
最終更新日:2018/07/22
カフェオープンに参考になる話 経営
プロローグ
商いは牛のよだれ という言葉をご存じでしょうか?牛のよだれのように細く長く続けるのがよい、という先人の言葉です。
お店というのはめちゃくちゃ乱暴な言い方をすれば、お金さえあればとりあえずできてしまいます。売れるか売れないかは別にして、お金さえあればお商売を始めることはできます。
でもお店を用意しただけでは、持続したお商売はできませんよね。
カフェなら調理の技術、接客力、それからいろんなことが揃ってはじめてお商売が動き始めます。今回の記事はここからの「商いは牛のよだれ」のお話をしてみたいと思います。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
覚悟と勇気
始めることより、続ける事の方が断然難しい。お商売をしている人なら皆思っているのではないでしょうか?
始めるという第1歩を踏み出すことも、勇気が入り「覚悟」が必要になると思います。そして動き出した、お店をやりたい!その夢を叶えるためにいろんな努力をします。
ある人は修行に出たり、教室に通ったり、専門学校に通ったり、知識や技術を会得します。その傍らお金をこつこつため、その日のために準備します。
お店をだそう。仕事を辞める覚悟、これからお店を出す覚悟、そして覚悟を決める勇気。ここまででもほんとにすごい選択だと思います。自分でも振り返ればよくこんな事できたなぁ、と思うことがしばしばあります。
そしてお店をオープン。勝負はここからです。ここはゴールではありません、ここはスタートラインでたった今、号砲がなったところです。
そして壁にぶつかります。
売れない時期がある
僕は2002年の3月に島珈琲を開業しました。ほんとにコーヒー豆が売れませんでした。やっと売れるようになってきたなぁ、としみじみ思ったのも開業して13年経った最近の事です。
と言っても生活は火の車ですけどね。笑
でも仕事は楽しいしお客さまも喜んでもらっているので、強がるのではなく本心から、今の環境を僕は仕合わせと思っています。
で、何が言いたいのかというと、ほんとに気長に構えてくださいね。ということなんです。売れない時期、売り上げを上げたいといろいろ考えます。ね、生活もありますし。
でも、牛のよだれなんです。
細く長くなんです。売り上げに固執し焦ってしまうと、誰の為の商売なのか?を見落として勝ちになってしまいます。ビジネスはそもそも他人の仕合わせに貢献すること、ということを忘れてしまうのです。
あなたがカフェをしたいと思う目的はなんですか?
エピローグ
お商売は牛のよだれのように細く長く、そして誰かのためのことを思って仕事をコツコツしていると、太く豊かになるんじゃないでしょうか。そんなことを思ってます。
牛のよだれが太く豊かになっても嫌ですけどね。笑
僕は偉そう事言える立場ではないですが、このことから1つアドバイスできるなら、開業してからのお店を運営するための初期の運転資金はしっかり持っておいた方がいい、ということです。その日のためにしっかり貯金してくださいね。
商いは牛のよだれ この言葉、頭の隅に置いといてくださいね。
この記事が少しでもあなたのお役にたてますように。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
最新記事 by 島 規之 (全て見る)
- 今期のマンデリンを決めました (4941) - 2024年4月25日
- ゴールデンウィークの準備はばっちりです (4940) - 2024年4月24日
- 悩むマンデリン (4939) - 2024年4月23日
関連記事
-
カフェをオープンしたいあなたへちょっとアドバイス~接客編~
プロローグ 今日は小学校からの友だちが岡町本店に来てくれて、手を止め少しの時間、昔話に花を咲かせて
-
カフェオープンしたいあなたへちょっとアドバイス~関係性つくり編~
プロローグ 土曜日は妄想ブログ、コーヒー戦国時代劇。日曜日はアドバイスブログと最近パターンをつくり
-
店先の黒板の効果はどんなもん?
昨日は夜遅くに、東京から高槻に戻ってまいりました。エクスペリエンスマーケティング塾、略してエクスマ塾
-
やっぱり「好き」が大事のお話
日曜日は岡町本店での営業日です。 高槻店は火曜日から土曜日が営業で、日曜日・月曜日が定休日。
-
カフェをオープンしたいあなたへちょっとアドバイス~お店の立地~
プロローグ 年に何回か、将来カフェをやりたいと相談を受けます。 重なるときは重なるようで、ここ数
-
なぜ コーヒー豆屋に「喫茶スペース」を設けたのか
先週日曜日のブログで高槻店になぜ喫茶スペースを設けたか、これを覚えていたら書きますね、と書きまして、
-
売れる商品があるのではなく、売れる売り方があるだけ
開業して17年という月日が、もう少しで経とうとしております。 その半分以上の時期は、売れてなかったと
-
背面カウンターにした結果は
背面カウンターとは。 カウンターは普通に考えると、オープンキッチンになっているそのキッチンに向かっ
-
そんな簡単なこと?僕が個人経営のお店でこれ大切!と思っていること
僕勘違いしていて、高槻店は6年目だと思っていたら、今は5年目でした。 次の11月21日で高槻店は5
-
古材を使った店づくり その良いところ
古材問屋の明木さんとの出会いは、島珈琲のコーヒー豆をお使い頂いているカフェを設計、施工され、僕が初め