焙煎するコーヒー豆には皮がある、その二次利用とは?
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プロローグ
コーヒー生豆を焙煎すると、コーヒー生豆についている薄い皮が熱によって剥がれてきます。この薄い皮を「シルバースキン」と呼ばれていますが、一緒に焙煎されて茶色くなったそのシルバースキンは「チャフ」と呼ばれます。
なんだか成長魚のようですが、それ自体は料理としての使い道はなく、大抵は破棄されます。
コーヒー生豆はコーヒーの実を精製されて、それになります。コーヒーの実はサクランボのようで、サクランボのタネがコーヒーになります。コーヒー生豆になるには、まずコーヒーの実の果実を除去するんですが、除去された果実も再利用されます。
だいたいは畑などの肥やしのようです。
今日はチャフを含めて2次利用の記事を書きたいと思います。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
コーヒーは精製の過程でいろいろカスがでる
コーヒーの実からコーヒーのタネを取り出し、これを精製してコーヒー生豆になっていきます。コーヒー生豆になる前には、前回の記事に書きましたが半円形のフラットビーンが2つくっついて、それが皮に包まれています。
わかりやすくいうと精米する前のお米みたいな感じです。それを脱穀してコーヒー生豆になります。
脱穀する前のコーヒー豆は「パーチメントコーヒー」と呼ばれています。
コーヒー生豆は買い手がつくまでは、脱穀しないまま保存しており、買い手が見つかり船積みの段取りが着いたときに脱穀するんですね。
なぜかというと鮮度が保たれるからなんです。ほんとうなら脱穀せずに日本に輸入し、日本で脱穀すればコーヒー生豆の鮮度は格段に変わってくるんですが、いろいろ規制もあり、カサの問題もあってか実現することはなさそうです。
脱穀したときにでるパ-チメントコーヒーの皮の黄色の粉も、僕がハワイ島でコーヒー栽培のボランティアをしていた農園では、畑の肥料として2次利用していました。
チャフの2次利用は?
僕の場合、焙煎機を使いコーヒー豆を焙煎しているので、熱によって剥がれたチャフは集塵機(サイクロンと呼ばれています)で煙とチャフを分離し、煙は上に向かい煙突へ。チャフは下のカゴで受けられることになります。
大抵は廃棄処分されるのですが、これも畑の肥やしにもってこいで僕はチャフは別にわけて置いておき、溜まると近所で家庭菜園をされている方にもらって頂いてます。
菜園をされている方いわく、ほんとに良い肥やしになると毎回喜んでもらい、できた野菜をお裾分けしてくれます。(それが狙いではありませんよ 笑)
エピローグ
大地で採れたモノは大地に還す、無駄なく利用する良い循環ですよね。
何か料理にのもとなどに利用できたらもっと楽しみが増えると思いますが、その可能性は・・・今のところちょっと想像できませんねぇ。いろいろ考えて見ますね。
この記事、ちょっと気になるなぁと思った方は、店内にてお譲りしますので気軽にお声かけくださいね。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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