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コーヒーシロップ焙煎物語 ~無糖スィートメモリー~

プロローグ

懐かしい痛みだわ ずっと前に忘れていた
でもあなたを見たとき 時間だけ後戻りしたの

 

こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

苦いけど甘い あの時の思い出のような味わい。そうです、この季節がやってきました
あいつが帰ってくる そうです、島珈琲オリジナル コーヒーシロップ無糖がカムバックします!

 

島珈琲のプライベートブランド(独自の商品ね)の中でも、支持率が圧倒的に高いコーヒーシロップ無糖の仕込みを本日完了しました。夏春限定のこの商品 今日はこの製造物語をいつもより写真多め 言葉少なめでお送りしたいと思います。

 

なぜ春夏限定なのか

夏場に欲しくなる商品なので冬場は販売量が少なくなります。1回の製造がワンロット252本なので、「冬売れなくて余ったらどうしよ」と小心者の僕、ビビって作れないというところが実のところ本音です。営業努力たりませんね、はい。
通年、販売できるようにがんばります!

 

コーヒーシロップ製造物語

コーヒーの焙煎です。
コーヒー生豆48キロをアイスコーヒーくらいの深焙煎にします。焙煎後は38キロになります。
4キロのコーヒー生豆を12回焙煎します。焙煎するのはコーヒーシロップ用オリジナルブレンドです。
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コーヒー豆を226℃から227℃まで上げて行き、窯出しをします。

 

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アイスコーヒー用と同じなので、真っ黒ですね。フレンチローストと呼ばれる焙煎度合いです。

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焙煎中は深煎りになると、ものすごい煙の量なのでアフターバーナーという煙を焼き臭いを消す機械を設置しています。焙煎機の熱とアフターバーナーの熱で店内はかなりアツくなります。冬はいいですよー

 

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48キロ分のコーヒー生豆は焙煎によって、38キロおおよそ20パーセント減量します、水分が飛んでしまうからなんですね。このまま1週間寝かします。

 

コーヒーシロップを作るときにコーヒーを抽出する作業があるのですが、38キロの粉にしたコーヒー豆を圧力をかけて濾過していきます。1週間寝かすのは圧力をかけた時に、コーヒーの豆はガスを含んでいるのですが、圧力をかけたときそのガスが反発してしまうので、寝かすことによりガスが落ち着かせて抽出させやすくする つまりうま味を最大に出すことが寝かす目的です。

 

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写真は加糖のコーヒーシロップですが、そうしてビンにのコーヒー濃縮液として詰められて帰ってきます。おかえり。4倍の牛乳で薄めて飲むとびっくりするほど美味しいコーヒーシロップ。カンタンに美味しくつくれるのが人気の秘密です。

 

エピローグ

岡町本店の営業分も合わせて約60キロの焙煎をすると、コーヒー豆についている薄皮 チャフと呼ばれているものですが、分離器で分離されたボックスにパンパンになります。これは畑の肥やしになります。

 
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ということで今回はざっくりとコーヒーシロップの仕込みの流れを書いてみました!

いつもありがとうございます
焙煎アーティスト 島 規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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