*

ナチュラル と ウオッシュ コーヒーの精製法

プロローグ

コーヒー生豆が日本に届くまで ほんとにいろんな行程があり 様々な人の手がかかっています
たった1杯の薫り高いコーヒーを作るのに いったいどれだけの人の数が必要なのか?知れば知るほど感謝の気持ちになってしまいます

 

コーヒー豆を栽培し管理し育て 収穫し 精製する 袋詰め 船積み 日本にやってきて倉庫に到着し それぞれのオーナーさんの手に渡り 焙煎され 粉にして ドリップされる そしてようやくカップにそそがられるわけです

 

こうして書いただけでも多くの行程があり もっと細分化して説明していけば えぇーというくらいいろんな事があるんですね どの行程も事故や間違ったりすると 当然最後のカップに入れたコーヒーの味に影響がでます

 

コーヒーってデリケートでしょ

 

さて そんな中で今日は精製法の違いによる味の違いを簡単に説明したいと思います こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です

sk76

 

ナチュラルとウオッシュ 天日式と水洗式の違い

コーヒー豆というのは サクランボのようなにコーヒーチェリーと呼ばれる果実の種なんです サクランボの種と同じように思ってください ただコーヒーチェリーにはサクランボのように果実はあまりついていません
歯で果実を削るように食べたのを記憶しております

 

その種を精製してコーヒー生豆にするのですが 豆を取り出すには皮と実を排除しなければいけません
その時に水を使うか否か それがこの天日式=ナチュラルと水洗式=ウォッシュ(ウォッシュド)の精製の違いになります

 

ブラジルのように水があまり豊富でない国は天日式のほうが盛んですし 水が豊富な国は水洗式の方が盛んです
他にパルプドナチュラルやハニーやスマトラ式というのがありますが ややこしくなるのでここでは説明しません

 

メリット デメリット

天日式はコーヒーチェリーをそのまま乾燥させていきます ちょっと違いますが干し柿のような感じです
コーヒーチェリーのままシートの上で乾燥させていきます デメリットはゴミが混入しやすいことで 石やトウモロコシなどよく混ざっています

 

水洗式は水を使い皮をむいて 約1日くらい発酵させて水洗いしそれを天日で乾燥させます 場合によったら巨大なドライヤーを使って(温風がふくドラムでぐるんぐるん回して乾燥させる)乾燥させているところもあります
こちらは手間暇がかかりますが ゴミなどの混入物は少ないです

この2つはお客様が選べる味の選択ではないので結果あんまり参考にはなりませんが 知識でもっているとコーヒーの世界も広がって楽しいと思いますので 説明を続けますが 味わいの違いとして

 

天日式は水洗式よりも 甘みがあると思います
水洗式は味がクリヤーです

ちょっと見にくいですが ハワイ島で農園で働いていたときの写真です 水を使ってコーヒーの果肉除去の作業している様子です

shishou

 

エピローグ

今日はお買い物にはあまり役に立たない知識ですが(汗) この二つの精製法によって味も違うんだよー
っていうお話でした

 

いつもありがとうございます
焙煎アーティスト 島規之

The following two tabs change content below.
アバター画像

島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

関連記事

脳のなかは野菜とコーヒーでいっぱい

 ふと手にした手ぬぐいが自分の背中をおしている 野菜を売りたい 農家の人が大切に育てた野菜

記事を読む

電動ミル 家庭用と業務用、何がちがうの?

今秋10月1日にオープンする セレクトショップ&カフェ テマヒマさん。 こちらでは、島珈琲

記事を読む

進化するカップコーヒー

昨日は久しぶりの休日。 朝はゆっくりめに起きて、それから娘と公園へ。   幼稚園のお友達も

記事を読む

出版すれば本は売れるのか

最近よく聞かれます。 島さん、本はどうでしたか?と。   ふふふ、そうなんで

記事を読む

コンビニコーヒーを飲み比べて感じること

先日のお休みに、コンビニコーヒーを買いに行ってきました。 ローソンが新しく導入した、コーヒーマシンの

記事を読む

焙煎アーティストだって焙煎を失敗する時はある

プロローグ 島珈琲を開業したのが2002年ですので、14年が経ち15年目に入っています。 &

記事を読む

浄水器と整水器 コーヒーと水の関係

大阪は梅雨らしい天気が続いています 空梅雨だったので 農業を営んでいる方には恵みの雨でしょうか 降る

記事を読む

来年の夏は水出しコーヒーパックだ!

岡町本店が日曜日だけの週一営業になるまえの話なのでもう9年くらいまえになるのですが水出しコーヒーパッ

記事を読む

開業してから12年間守り抜いているもの

今月10月23日木曜日は勉強会(のようなもの)に出席するため その日は臨時休業を頂きますね 何回も休

記事を読む

昨日 新規出店のご相談を受けて思った事

プロローグ 昨日は夕方に新規出店のご相談を受けました。喫茶店をされたいということでご相談です。

記事を読む

僕の初コーヒー本できました!
ぜひ お読みください!

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト 島 規之

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト
島 規之

いつも身近にあるコーヒーに関する知識が満載!専門用語も少なく読みやすい!今までコーヒーに関心がなかった人でも興味を持っていただける楽しい内容です。あなたのコーヒーライフが更に楽しくなる一冊です。

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。 読者登録はこちら
twitter Instagram btn_hp
気持ち良く仕事をする環境をつくることでお客さんも気分が良くなる (4904)

今日は業務用卸の御注文を相次いで頂きました。   島珈琲のコ

今日はバイクでちょいツーリング (4903)

船井総研さんからメールが届くのですが、先日、だいぶ目を引く内容がありま

日曜日だけ、の理由 (4902)

日曜日は日曜日だけが営業日のお店、豊中市にある岡町本店へ高槻から車で移

コロンビアはナリーニョに切り替わります (4901)

前号でこのブログは4900号へ到達しました。   5000号

世界文化遺産 熊野古道で美味しいコーヒーを (4900)

昨晩はウェブミーティングでした。   実はですね、秘かに水面

→もっと見る

PAGE TOP ↑